「“性の多様性”を考える」シンポジウムの開催報告(3月4日)
2017年03月06日
3月4日(土)午後、本学国際文化ホールにて、学びのイノベーション共同研究の
総括的シンポジウムが開催されました。
第1部共同研究報告では、4人の共同研究者が、三重県や全国の概況、
教育委員会や養護教諭対象の質問紙調査結果、先駆的授業実践の紹介をしました。
第2部講演では、坪田知広氏(文部科学省初等中等教育局児童生徒課長、写真)からは、
文科省通知に関する概説と、「すべての子どもたちの笑顔」のため、
いじめ・自殺・不登校などの課題にどのように取り組んでいくか、
文部科学省の施策についてご報告いただきました。
渡辺大輔氏(埼玉大学基盤教育研究センター准教授、写真)からは、
文科省文書の意義と課題、およびご自身の東京都の中学校での
「性の多様性」の授業実践と「すべての子どもたち」への学習権保障の必要性など
ご報告をいただきました。
第3部パネルディスカッションでは、講師2人と川又教授、
ファシリテーター渡邉講師が登壇し、「ALLY(アライ)のいる社会」に必要なことを、
フロアの質疑応答を含めて話しました。ALLYを育てる次の課題として、
アウティング(秘密の曝露)についてどう考えるか、
学校のPTA組織にできることは何か、保護者への対応など、
現在の過渡期ともいえる状況の中で、次々と重要課題が論じられました。
参加者から、「早い時期から学べる場を確立して欲しい」
「あたり前にあるものをあたり前と思える子を育てたい」
「参加してよかったです」などの感想が寄せられました。